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Joint Education Program 始動

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Joint Education Program とは、東京外国語大学が海外の協定校と協働して実施する様々な教育プログラムの総称です。たとえば、協定校の学生と本学学生が日本や海外で一緒に学ぶ授業、あるいは、協定校の先生が本学で行う集中講義、本学の教員が協定校で行う集中講義などが、これにあたります。本学のいろいろなセクションでは、協定校との長い付き合いのなかで実際に共同で様々な企画を実現してきましたが、本学が文部科学省により「スーパーグローバル大学」に採択されたことをうけ、より積極的、組織的にJoint Education Programを展開していくことになりました。実質的なTUFS Joint Education Program元年となった今年度、どのような教育が行われのか、ご紹介します。来年度は、さらに拡大の予定です。乞う、ご期待!

その1:日?中?韓の大学生による 沖縄 Joint Education スタディツアー

首里城を見学

まずは、「コンフリクト耐性」育成プロジェクトのもとで行われたJoint Education Program です。本学では「民族的、宗教的、文化的な対立局面を複合的に理解する能力と、より安全な活動のための情報解析能力を備えた、グローバル化状況に対応できる複合的スキル」の育成を狙いとし、2014年4月より「コンフリクト耐性」育成プロジェクトを実施しています。

2015年1月6日から10日に、本学の協定校、韓信大学校(韓国)、聖公会大学校(韓国)、寧波大学(中国)と合同で、沖縄へのスタディツアーが行われました。東アジアの大学との間のJoint Education Programは、様々な問題にいっしょに向き合い、互いの理解を深める上で、とくに重要な意味をもっています。

各国の参加者は、2014年11月から12月のあいだにまずビデオ会議システムを使って、沖縄について相互プレゼンテーションを行ったうえで、スタディツアーに臨みました。

スタディーツアーでは、首里城や泊外人墓地などの史跡、沖縄戦を物語る施設や碑を見てまわりました。また軍事基地の問題を考え、現地市民との交流をもつことをつうじて、沖縄を東アジア地域の中心的な場として見ることを、学生たちは学びました。最後の夜には、学生たちがグループ別に夜中まで議論しあい、共同レポートを作成しました。翌日午前には、参加者全員で共同レポートを検討しました。

泊外国人墓地を見学

「コンフリクト耐性」育成プロジェクトの詳細についてはこちらをご覧ください。/blog/project/cr-proj/

その2:エアランゲン大学?東京外国語大学 Joint Education Program

エアランゲン大学と本学のJoint Education Programは、「日独タンデム合宿」 と「日本語教育専修コース?インターンシップ」を組みわせるプログラムとして、4年にわたり実施されてきました。エアランゲン大学で日本語を学ぶ学生30名が日本に来日し、本学ドイツ語専攻、および本学大学院日本語専修コースの学生と一緒に学ぶものです。

日独タンデム合宿風景

今年は、2014年9月5日(土)~9月10日(木)に草津セミナーハウスでエアランゲン大学学生と本学ドイツ語専攻の学生がペアワークで日本語とドイツ語の練習 。引き続き、9月11日(木)~9月19日(金)の間、東京代々木の国立オリンピック記念青少年センターで、本学大学院日本語教育学専修コースの学生による日本語授業が行われました。

草津にて

日本語教育学専修コースからは9名の学生が実習に参加。3つのクラスで2週間にわたり日本語の指導をしました。「東京散歩」などの催しものも織り込み、双方の学生にとって、大きな実りのある実習となりました。

日本語実習

その3:淡江大学?東京外国語大学 Joint Education Program

「日本紹介」で茶道を紹介

淡江大学は台湾、台北近郊にある本学の協定校です。2014年12月21日(日)~28日(日)の間、淡江大学の淡水キャンパスで、淡江大学外国語文学部日本語文学科の学生と、本学言語文化学部GCコースの学生が参加するJoint Education Program が行われました。このプログラムは、本学学生が淡江大学の授業を参観すると同時に、自ら教壇にたち、日本語教育の実習をするというもの。この他、放課後に「日本紹介」の活動を行いました。日本からは5名の学生が参加、実りの多い実習体験と貴重な友人をえることができました。

授業後に

その4:ロシアモスクワ国際関係大学?東京外国語大学 Joint Education Program

2015年1月6日(火)から16日(金)の期間、モスクワ国際関係大学から、アジア? アフリカ学科長ドミートリー?ストレリツォフ教授を招き、「日ロ関係の課題と展望」をテーマとする集中講義及びセミナーを実施しました。「日ロ関係の課題と展望」の講義では、国際関係論?日ロ関係の専門家であるストレリツォフ教授から、日ロ関係を歴史的に概観する中で明らかとなる問題、さらに冷戦後の国際情勢における日ロ関係の課題と展望についての講義が行われ、続いて開催されたセミナーでは、今後の日ロ関係の展望等について、参加学生とのディスカッションが行われました。ロシアを代表する日本政治の研究者であるストレリツォフ教授による講義は、ロシアを専門に学ぶ学生だけでなく、広く国際社会?国際関係を学ぶ学生にとっても貴重な経験となりました。

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